日本環境教育学会関東支部

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第11回定例研究会のご案内(最終報)

 今年度最初となる通算第11回の定例研究会は、5月16日(土)14:00 に開催されます。

 今回は、岩田好宏先生にご講演をいただけることになりました。岩田先生は、千葉県の県立高校で長年教壇に立たれたほか、千葉大学立教大学などでも講師を務められました。現在、関東支部会員として、毎年の支部大会でもご発表いただいております。

 貴重なお話が聞けるかと存じますので、皆さま、ぜひご参加くださいますようお願い申し上げます。

 《講 師》 岩田好宏先生

 《表 題》 人間の「主体―環境」関係における三つの形態
       (野生自然、農村自然、都市自然)について

 《日 時》 5月16日(土)14:00〜17:00

 《場 所》 立教大学(豊島区西池袋3−34−1)

 《会 場》 10号館 X204号室

 《参加費》 支部会員無料、非会員500円(当日入会可)

 《講演概要》

1.人間はその主体としての独自性によって、生きものがこの地球上に出現して以来存続してきた野生自然に住むだけでなく、自身の意図的なはらきかけによって、それを破壊し、別の二つの自然を創出した。その二つの形態の自然とは「農村自然」、「都市自然」であり、この三つの自然においては人間の「主体―環境」関係は著しく異なる。しかもその三つの形態の自然は、それぞれ重大な問題をかかえている。

2.環境教育は、その目的から別称すれば、「環境保全主体形成の支援活動」といえるが、それは、子どもが自身の知恵によって自然のこの三つの形態を恒常的に維持するための主体性を確立することを基盤にしていると いえよう。それは、言いかえれば、三つの形態によって人間が異なる関係を自然との間に結ぶことである。

3.人間がこの三つの形態の自然に生活できるのは、人間主体が自然的であり社会的であることに基因する。とりわけ人間誕生時における道具の製作・使用を不可欠にした共同労働と分配という生活様式の獲得が重要な意味をもつ。

4.こうした視点からそのあり方を考えることによって、環境教育は「人 格形成」支援活動の一画を担うことになる。

 ◎ アクセスマップ↓
http://www.rikkyo.ac.jp/grp/kohoka/campusnavi/pmap/ikebukuro.html

  上記の印刷用PDF↓
http://www.rikkyo.ac.jp/access/pmap/_asset/pdf/ike_root.pdf

 ◎ キャンパスマップ↓

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